解説
2015年01月23日作成
僕の心地良い毎日を、君はいとも簡単に壊してしまった。
文藝屋「翆」さんからのお題「確かに誰かに触れていた手」より。
薫も彰人もそういう生き方をしなきゃいけない事情があるんですけど、それって彼らに関わらず誰にでもあるんですよね。そういう「どこにもある、誰にもある」ものを描くことは当時から大切にしようとしていました。
今読み返してみるとどうにもしっくり来ないこのシリーズなんですけど、会話を書くのは楽しかったなあと思います。キャラ造形がね、個性ないよね。当時の私もキャラ個性のなさに頭を抱えていました。世界観も普通だし二人の関係もよくあるし…なんだかうまくいかないなあと思いながら、それでも固定の二人組で会話文を重ねていくのは楽しくて、とりあえず書いていました。